隣の若くんSeason2

□隣の若くん 誕生日パーティ
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12月3日は二人の真ん中バースデイ
滝夜叉摩耶は1日、日吉は5日なので
ちょうど真ん中の日に、二人いっぺんに誕生日パーティーをするのだ
滝夜叉摩耶と日吉で、プレゼント交換などもしたりする

というわけで、誕生日パーティー前日
日吉は鳳と二人で滝夜叉摩耶へのプレゼントを探していた

「滝夜叉摩耶ちゃんに、これなんてどうかな」
雑貨屋にいるというだけで目立つのに
190cmの男がファンシーなぬいぐるみを手に嬉しそうにしているのだ
かなり目立つ

「別にいいんじゃないのか?」
「じゃあ俺はこれにしよう」

日吉は鳳を待たずに店を出た
やや時間があってから、鳳が出てきた
どうやらプレゼント用に包装してもらっていたらしい

「日吉は何にするの?」

日吉は毎年、すごく悩む
プレゼントなんてガラじゃないし
第一なんで滝夜叉摩耶なんかのために時間を割いてやらなければならないのか

日吉は滝夜叉摩耶のことを考えた
そういえば、最近同じDVDを何度も観ていた
子供向けのアニメで、昔から好きだったのだが
最近、近くにできたレンタルショップで
映画版のものを見つけたらしい
初めて観る話だとかいって、はしゃいでいた
それからDVDを購入して、ずーっと流している

同じものを何度も観て、楽しいのかと思う
まるで子どもみたいだ

確か、流れている曲が好きなのだとか言っていた
エンディングを聞くとまた初めから観たくなるらしい


日吉はCDショップへ向かった
後ろから鳳も付いてくる

「滝夜叉摩耶ちゃんにCDあげるの?
 滝夜叉摩耶ちゃんって好きなアーティストとかっていたっけ?」

日吉は子供向けのコーナーへ向かった
「日吉?どこいくの?」
かなり恥ずかしいので早く目的のものを見つけたかったが
なかなか見当たらない
しばらく探してやっと、棚の一番端にあるのを見つけた

「へー、おしゃれなジャケットだね
 子ども向けとは思えないや」
覗き込んだ鳳を無視して
日吉はレジへと急ぐ
鳳が騒いだおかげで、またも目立ってしまった

レジへ持っていき
特に何も言わないでいたら、子供用の包みに包んでくれた
滝夜叉摩耶にぴったりだと日吉は思う

ウサギとクマのファンシーな包みをバッグに入れて
日吉は自宅へと帰る
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