隣の若くんSeason2

□隣の若くん 遠足大波乱後編
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人魚の世界へ入ろうとすると、滝夜叉摩耶の友達がいた
向こうも気付いたらしく、こっちにやってくる

「みんなごめんね」
小走りに駆け寄り、謝るが
友達はケロっとしたものだった
「へーきへーき」
滝夜叉摩耶を探そうともしなかったらしい
ケータイが繋がらない時点で諦めたのだそうだ
「それにさ、滝夜叉摩耶の乗りたいのって、私たちとずれてるじゃない?
 人数的にもちょうどよかったし
 結果的にはよかったんじゃない?」
「滝夜叉摩耶ちゃん、友達見つかったん?」
「きゃあ、忍足先輩こんにちは」
みんな、声が一オクターブ上がったのではないだろうか
きゃあきゃあと喋り始める

喋りながら、どんどん進んで行き
いつの間にやら忍足、向日は行ってしまった
滝夜叉摩耶の友達とともに

「あれ?また行っちゃった…」
滝夜叉摩耶はぼんやりと、その光景を見ていた
「追わなくていいのか?」
日吉の言葉を遮るように
ジローがムニャムニャと言葉を発する
「滝夜叉摩耶ちゃん〜、俺、ちょっと、救護室行ってくる〜」
「え?大丈夫ですか?具合悪くなりました?」
「ん〜ん…少し寝てくる〜」
フラフラとジローも行ってしまい
滝夜叉摩耶と日吉の二人だけになってしまった


「若、私お店に入りたい」
「はいはい」

結局、二人きりになってしまう運命なのだった
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