隣の若くんSeason1

□隣の若くん どうするの?
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練習試合も終わり皆帰り始める
日吉と一緒に帰ろうかな、と待っていると
滝夜叉摩耶は白石に呼ばれた
「滝夜叉摩耶ちゃん、来てくれたんやね」
「白石さん、試合、観ましたよ。とっても強いんですね
 びっくりしました」
「ありがとう」
少し照れたように白石が微笑う
「滝夜叉摩耶ちゃん、彼氏おらんゆうとったけど
 作る気もないん?」
「え?えーとそうですね。肝心の相手もいないですし」
「俺でよかったら、その、付き合ってくれへん?」
「え!?」
かあっと顔が赤くなる滝夜叉摩耶
白石の顔もほんのり赤くなっている
「迷惑やったら、諦めるけど、その、考えとって」
言い捨てるように走りさる白石
ぽぉっとなって見つめる滝夜叉摩耶

え?白石さんが?何で??
何で私??
ど、どうしよう断る理由もないし、でも


悩む滝夜叉摩耶
白石の綺麗な髪がさらさらなびくのが頭に浮かぶ
頭の中がキラキラ

ぼーとしながら帰路につく
日吉のことは忘れたようで一人だ

初めて男の人を意識した
興味ないはずだったのに
あんな風に告白されてしまったから
意識しないわけにはいかない


家に帰ってもベッドの上でぼーっとしていた
その様子を斜め上から日吉が見下ろす
何だかとても嫌な予感がする
帰り絶対に一緒に帰ろうとかいって待っていると思っていたらいなかったし
今も、今日のことでいろいろうるさいと思っていたのに
ベッドでぼぅっとしている
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