†FFZ花園†

□七夕祭り
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「じゃあ、こーすっか」

「え!?ちょ…ザックス!」


りんご飴をひょいと取り上げられて、クラウドの右手には、ザックスの左手がおさまった。


「皆見てるだろ……!」

「見せつけとけばいいじゃん」

「ザックス……!」


そのまますたすたと歩き出したザックスに、クラウドは恥ずかしくて俯いた。


「ていうか、りんご飴。返せよ」

「食ったりしねーから、先そっち食べちゃえよ」


溶け始めたら食っちゃうからな、といったザックスに、クラウドは慌てて残りのわたあめを食べた。



ぺろっ


カシッ



りんご飴を食べ始めたクラウドに、再び視線が集中する。


(あー・・・・・ヤベ)


「ザックス?」

「……何でもない」

「?変なザックス」


思わず口元を見つめてしまい、ザックスは無理矢理視線を反らした。


(………エロい舌使い)


りんご飴を舐めるクラウドに、少なからずそんな思考を抱いてしまったのは仕方のないことだろう。


クラウドはクラウドで、何故また自分に視線が集中してるのかが疑問で。



無意識は罪、とはまさにこのことだ。



「クラウド、あっち行こう」

「……うん」


さすがに視線に耐えがたくなってきたとき、ザックスがクラウドの手を引いた。





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