†REBORN!!花園†
□巡りゆく時の彼方に 3章
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「く……っ」
「「「え……」」」
「あ」
闇夜の着ていた漆黒のマントが翻る。
「刻……ッ!」
「ごめん」
「女!?/だったの!?/だったのか!」
それは、紛れもなく女性のライン。
「……っ」
「あー……これ以上はやめておこうか。半端だけどまぁ、分かった?」
「う、うん」
「ああ」
「まぁな」
「因みに」
刻は山本の匣を指さした。
「山本のは、アニマル匣だ」
「そーなのか?」
「だから、ちゃんとこれ持ってなきゃね」
「!!」
「時雨金時!」
刻が投げてきたものを受け取って、山本は驚きの表情を浮かべた。
「何処にあったんだ?」
「取ってきたんだよ、過去から」
「……!」
刻のその台詞に、獄寺はギュッと眉を寄せた。
「そんな顔しなくてもいいだろ、隼人。あの時と違って、そんなに消耗してないんだからさ」
「……本当だろうな。嘘だったら、ただじゃおかねぇぞ、刻」
「今回ばかりは、ほんとに大丈夫だって」
「「???」」
疑問符が飛び交うツナと山本の前で、二人の間に小さく火花が散る。
「……分かった」
「ありがとう。じゃあ、実際に戦ってみようか?隼人」
「ああ」
「なぁっ、お前らいつから、そんなに仲良くなったんだ?
「……それは、秘密だよ、武」
「……!」
「……ちょっと驚かされたのな」
不敵に笑って、刻は山本を名前で呼ぶ。
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