†REBORN!!花園†

□巡りゆく時の彼方に 2章
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「僕を呼んでくれと、言ったのに」

「あ……」


自らの力で未来へと来た時槻刻は、苦笑しながら言った。


「T・クローバー…?いや、お前は……!」

「久しぶり、ラル・ミルチ。どうやら僕のこと、覚えていてくれたみたいだね」

「時槻刻……!」


謎の人間―――ラル・ミルチは目を見開いた。

どうやらこの2人は、少なくとも顔見知りであるらしい。

だが―――


「そこをどけ、時槻」


ラルの言葉に、2人は身構えた。

しかしそんな2人の前に、刻が立つ。


「僕の唯一絶対の主に、何をするつもりだい?」

「な………!?」


まさか。


「既にもう、忠誠を誓ったというのか……!」

「僕たち3人は、ね」


彼女はどうだか分からないけれど。


「でも、気づいてると思うよ。こんなにも魂が似通っているんだから」


唯一、常に初代のそばにいた女性だったのだから。


「とにかく、移動しよう」

「どこに行くんだよ?」

「アジト」

「アジト…?」

「この時代の貴方が作った、ボンゴレアジトですよ」


きっとリボーンもそこにいるはず。


「こっちだ」


ラルが先導してアジトへと向かう。


(……まぁいいか)


本当は、ラルの持っているアジトの情報はガセなのだけれども。


「あぁそうだ」

「「「?」」」

「2人ともリングを出して」

「何するつもりだよ!」

「レーダーにリングが感知されるのを防ぐんだ。言ってなかったけど、今のボンゴレは壊滅状態に近いから」

「「!!」」

「早く。あとで全部説明するから」

「どうするんだ?」

「僕の“時の領域(テリトリー)”でリングの時空の波調を変える」

「は……?」


要するに、リングをここの時空から切り離すと。





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