†FFZ花園†
□七夕祭り
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がやがやがや・・・
「へぇ………」
「クラウド、祭り来るのほんとに初めてなんだな……」
ザックスとクラウドは、七夕ということもあり、祭りに来ていた。
クラウドは露店が珍しく、きょろきょろしている。
浴衣を着るのも初めてだったようで、ザックスが着つけるのも興味津津で見ていた。
「なんだよ、しょうがないだろ」
「ごめんごめん、なんか嬉しくってさ」
「は?」
「クラウドが一緒にお祭りに来る初めての相手が俺だっていうのがさ〜」
俺、クラウドの初めて一杯もらってんな〜とのろけると、赤くなったクラウドに頭をはたかれた。
「いてっ」
「バカザックス!」
「悪かったって」
なんかおごってやるから、といえば、子供扱いするなとまたはたかれる。
「わたあめとりんご飴」
それでもちゃっかり買えと指さすもんだから、可愛くって仕方がない。
はむはむとわたあめを美味しそうに食べるクラウドに、自然と頬が緩むのを抑えられない。
(……そんな顔で見るな、バカザックス)
ニヤケ全開のザックスの視線に耐えられず、クラウドは露店を見ながらわたあめを食べていた。
(………ん?)
ふと、違和感。
(なんで、みんなこっち見てるんだ?)
周りの視線は、ほとんどがわたあめを食べるクラウドに向いていて。
「……ザックス、俺へんな格好してる?」
「ん?」
小声で訊けば、ザックスも微妙な表情で周りを見ていて。
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