†DRRR!!花園†

□〜DOLLARS〜日本軍関東地区副都心支部池袋基地 十六夜″編2
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「よしっ、点いたっ」

「バカだよねぇ、東風なのに」

「さすがに火使うとは思わなかったんじゃない?」

「俺は、知ってたけどなっ」

「「「!?」」」


まさかと思って振り返ると、1度見たことのある顔があった。


「な〜んだ、貴方かぁ」

「六条千景君だっけ?もう、驚かさないでよぉ」

「ホント、びっくりしたぁ」


口々に言う女たちに、千景は苦笑した。


「俺、火傷には気をつけろって言ったと思ったんだけど?」

「えー、そういう意味ぃ?」

「分かんないよぉ」

「あれっ?でも、どうしてここに?」


一美は、当然の疑問を口にした。


「時間とか、言ったっけ?」

「16ってことは言ってたよ、瑞希」

「え、マジ?え、でも、なんで………」







「…………知ってたぜ?」







「「「えっ?」」」




千景は相変わらず苦笑したまま、言った。


「知ってたぜ?君たちと別れた後、俺の上司がどうやったんだか、暗号ゲットして、
それを新米だけど相当スキルのある子が解析してよ。……だから」








全部、知ってたぜ?





「ま、さか」












「………日本軍関東地区副都心支部池袋基地、通称゛DOLLARS″諜報部所属―――六条千景」











「「「っっっ!!!」」」

「―――だから俺、言ったろ?」


火傷には、注意しろと。


「俺でよかったな。もしうちの上官だったらもう、今頃お姉さんたち、まぁその、ぶっ殺されてたぜ」

「何、で」



本当に、特に興味もなさそうだった。



己の所属する組織―――゛DOLLARS″に。





それなのに、どうして。





「興味なんてねぇよ」

「え……」

「な……っ」


あっさりと言い切った千景に、女たちは驚愕の表情を見せた。


「ダラーズになんて、興味はねぇよ。でも……あいつは、DOLLARS(ここ)にいるから」


幸せそうな表情で、千景は言った。



それは、大切な人―――愛する人を想う者の。


「あいつは絶対に泣かねぇよ、強ぇから。……でもな、俺とあいつは、ここに居るんだ」


2人の居場所は、他でもない、ダラーズ(ここ)だ。


「あいつが軍で生きていく限り、俺もずっと軍の人間として生きていく。あいつと共に」



だから。











「それを壊すってんなら……例え誰であろうと、容赦はしねぇ」










言い切った千景にいつものノリはなく、真顔で、真剣だった。


「………っ」

「だから、全員潰す」


どうする?


「もう2度とかかわらねぇって言うんなら、見逃すぜ」


ただし、野郎どもは全員、ぶっ殺すけど。


「……私は、楸の所へ行く」

「止めとけ」

「っ、何で!」

「瑞希……」

「何されるか、分かってねぇだろ!」


千景は、顔を歪めた。

決して優しくはない、突きつけられる現実。
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