♪お題♪

□99%の欲望と1%の痛み
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「……っは、あ………っ」

「……っ、はぁ……」

「……ぅあっ!」


月下に絡み合う、二つの影。


「んッ、あ、シズ、ちゃ……っ」

「んだよ……もう限界なのか?―――イザヤ」


シズちゃん―――平和島静雄はそう言って、一際大きく突き上げた。


「―――――……っ」

「……っ」


背中を反らして果てた―――折原臨也の中に、静雄の熱いものが叩きつけられる。

「っあ!?シズちゃん………っ」

「―――――足りねぇんだよ」


そう、足りない。


「んあ……っ、んぅッ」

「………は………」

「はぅ……ん、んっんっ、んぅうっ」


抱き起こされて、騎乗位にさせられて。
頭の後ろをしっかりと押さえられて、再び突き上げられながら荒々しい口づけを施される。


「っは、あ………っ」


唇が離れ、ついで臨也の首すじにチリッと走った―――痛み。


「………っ」


無意識につめを立てられて、静雄は背中に、キリッっとした―――痛みが走ったのを感じた。


「―――――っ!」

「く……」


再び果てた臨也の髪を、そっとなでる。


「シズ、ちゃん……」

「―――足りねぇ」

「………っ!」


足りない。
心も、体も。





―――――何もかも。





耳元で囁かれた、熱い欲望。


「―――っあ!」

「………イザヤ」


何度も、何度も、求めあう。

尽きることのない欲望。















そう、それは、99%の欲望と1%の痛み―――――――





→あとがき
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