〜無双竜〜

□〜敵対〜
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辺りは暗い。そりゃそうか、まだ夜だし。竜は背筋を伸ばす。みかん色のポニーテールが左右に振れる。竜の目は暗闇でも宝石のように黄色く光っている。
「竜、この大陸で一番情報が貯まるところと言えばここ、マチス町です。他国との交流もあってとても活気のあるところなんです。」
月の手には大きい大陸が描かれてその一番南にマチス町があった。
 あ、読者の方は全然分からないよね?説明すると、この大陸はアメルト大陸。読者で言うオーストラリアみたいな形の大陸だ。
ちゃんと四季もあって過ごしやすい大陸だ。あたしが暮らしてた村はアリク村。一番小さい村だ。他にもあるけど、多分それ以外でないっしょwww。
「竜、今wwwが見えたの気のせい?」
「気のせい!!気のせい!!んで!?そのマチル町____。」
「マチス町です。」
「___に行けばもしかするとあたしの兄弟の情報があるかも知れないというわけですな!!」
呆れた目で月は竜に頷いた。
 あれ?なんでだろ、涙が出てくるよ。月にバカみたいな目で見られてる気がするよ。
かさかさと地図をしまい、方位磁石を取り出す月。
「よ……用意いいっすな〜。」
「そんなことありませんよ〜。あ、あっちみたいです。」
 えぇ〜……。まじめに用意してないのってあたしだけ〜……?二人だけだけど…………。
竜は月のさした方向へとぼとぼと歩いて行く。月もその後を追いかけて行った。
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