賢者の石

□第3章
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次に現れたのはクラッブとゴイルを従えたドラコだ。

「ポッター、最後の食事かい?マグルのとこに帰る汽車にいつ乗るんだい?」

『ハーイ!ドラコ!さっきはよくもネビルを…ムゥ!』


ドラコに一発入れてやろうと立ち上がったが後ろからロンが私の口を塞ぐ。


「今は先生が見てるから大人しくしといて!」


小声で止められる。

ロンってこんなに冷静な人間だったっけ?←失礼


ハリーとマルフォイは何やら言い合いをしている。


てかドラコは私の事無視!?

ムカつくな、コラ



「僕が介添人をする。お前のは誰だい?」

ロンはすでに話の輪の中へ。

私の存在は無視ですか?

てか介添人って決闘すんのか。



どうやら話は決まったようでドラコたちは帰っていった。


ハリーは何の事かわからないようでそわそわしている。


「もし僕が杖を振っても何も怒らなかったら?」

「杖なんて捨てちゃえ。鼻にパンチを食らわせろ」

ナイスな意見だよロン!

『何だったら私が代わりに殴って……』

「ちょっと、失礼」


私達が見上げると今度はハーマイオニーだった。


私の言葉は何で遮られんの?

苛めか!

新手の苛めか!?



ハーマイオニーがハリー達を咎めている。

真面目なハーマイオニーにとって寮のマイナスになることなんて有り得ない。


気持ちは分かるけど、決闘の方が面白いじゃないか!


よし決めた。

私も決闘に出向こう。

















――夜…


私は女子寮の階段の影から談話室を覗く。


そろそろハリー達が来ても良い頃だ。






男子寮のらせん階段から足音が2人分聞こえてくる。


そしてハリーとロンの姿が現れた。



そこにすかさずハーマイオニーが椅子から立ち上がった。

勿論私はハーマイオニーがいる事を知っていた。

見えてるからね。


「ハリー、まさかあなたがこんな事するとは思わなかったわ」


ピンクのガウンを羽織っている。


私は………

アルバスの趣味であろうピンクのヒラヒラしたパジャマを着ていた。

ちょっと恥ずかしい…。



私はひょっこりと顔を出す。

「リョウ!?」


ロンが私に気付き声をあげる。

ハリーがしーと言った。


「まぁリョウ!まさかあなたまで行く気?」


『うん。面白そうだから。良いよね?』

「あぁ、構わないよ」


「ハァー……」

手を腰にあて深く溜め息を吐く。


「本当はあんたの兄さんに言おうかと思ったのよ。パーシーに」

でたロンの兄貴。

何番目なんだろう?


「監督生だから、絶対やめさせるわ」



ハリーはハーマイオニーを無視して太った"婦人の肖像画"を押し開け、その穴を乗り越えた。

私も後に続く。



ハーマイオニーはそれでも諦めず肖像画を乗り越え、ガーガー言い続けている。



ハーマイオニーが中に戻ろうと後ろを向くと肖像画がなくなっていた。


どうやら太った婦人は夜のお出かけのようだった。


てか絵が動く意味あるのかね?









第3章 完
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