賢者の石
□第2章
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結局あれから異世界から来たと言う事であっさり片付けられちゃいました。
どんだけ適当何ですか!
アルバスでも元の世界に戻る方法が分らないとの事。
あ、アルバスって呼ぶ事にしたんでよろしく。
「当然この世界に家はなかれう。どうじゃ、帰れる方法が分かるまでホグワーツにいては?」
『え!良いの!?やったぁ!うんっそうしたい!させて下さい!』
腰を90°に曲げ頭を下げる。
「ほっほっほ、そこまで喜んで貰えるとはこっちも有り難い」
アルバスは椅子から立ち上がると何やら奥でゴソゴソし始める。
「おーあったあった………これをリョウにやろう」
『何これ?』
渡されたのは手のひらサイズの黒い物体。
どうやら器機のようだ。
「通信機じゃよ!made in マグルじゃ☆」
普通一般人使わないから!
どうやらこれは無線機みたいです。
この世界に携帯電話はないのか?
面倒だな………
「何か分かったら直ぐに連絡入れるのでの。肌身離さず持っていなさい」
『はーい。了解どーぞ』
「今使う必要ないから」
すかさずハリーが突っ込む。
ナイスハリー!
君はセンスがあるよ!
「ハリー、」
「あ、はい、先生」
「リョウをグリフィンドール寮へ案内しておくれ。詳しい事が決まるまでは折角仲良くなったんじゃ、一緒にいてやりなさい」
そう言われるや否やハリーは私の鞄を手に取り私の手を引っ張る。
「リョウちゃん行こ!僕の友達を紹介するよ!」
何がそんなに嬉しいのか分らないが興奮しているようでニコニコしながら結構な力で私を引っ張って行く。
「それでは先生失礼します!」
『あ、アルバスありがとねっ☆っあう!』
頑張って扉にへばり付いて御礼を言ったけど、ハリーの力に負けて引きずられるようにして階段を下りて行った。
「どう致しましてじゃ!」
上から微かにアルバスの声が聞こえた。
『は、ハリー嬉しそうだね』
「うん!すごくね」
アルバスに頼られた事がそんなに嬉しかったのかな?
「だって少なくともダンブルドア先生には僕たち仲良く見えたんでしょう?僕、すっごく嬉しくって……!今まで友達っていなかったから」
この学校に入って良かった!と満面の笑みでハリーが私を見る。
か、カワイィ//!!
純粋だよこの子!
『私達はもう友達だからね!』
「うん!」
リョウにとってこの世界で初となる友達が出来たのでした。
『こんな事になるなら原作読んどけば良かった………』
「?何か言った?」
『ん〜?別に☆さ、早く行こう!』
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