書
□それは、甘い甘い誘惑。
1ページ/1ページ
今は授業中。
また始まった。
血がさわぐ。鼓動がはやい。
体かあつい。
血が見たくなる。
ふと手首が目に入る…
真っ白な皮膚を透かして青い血管が脈うっている。
あぁ切りたい。
皮膚の細胞一つ一つを切り裂いて…
血管を突き破り
真っ赤な血があふれだす。
なんて美しい光景だろう。
学校の授業中、何度も自身の手首を切る光景を想像する。
ふと視線を前にむけると
きれいな首をさらしている同級生が座っている。
あそこを切り裂いたら
どれほど美しいだろう…
真っ赤な血が噴き出す様はさぞ美しいだろう。
それとも
首を絞めようか…
白い肌にはきっと赤黒い絞め痕が似合うだろう。
口角が自然とあがる。
血が沸き立つのを私はいつも抑えられない。
ふふ。
今度はだれを殺そうか?
授業終了のチャイムがなった…