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□もう重症だ
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「――っ、だからって、どうしてわざわざこんなとこでっ…!!」
「こっちの方が俺が楽しいからだ」
「死んでください」
夕方の屋上の隅で影が二つ重なり合い絡み合う。
ひんやりとしたフェンスが背中に当たる。
どうしてこんな所で…と左近は今すぐ三成を殴りたい気分だったが首筋をねっとりと舐め上げられれば、開発済みの体は敏感にそれを受け止めて力が抜ける。
「くっ…う、」
「なんだ、憎まれ口はもう終わりか?」
「うる、さ…っ!!あ、ひあっ」
三成は乱暴に左近の着ていたスーツを脱がしてシャツのボタンをぶちぶちと外した。
そこにあった赤い突起を指で摘むと左近はびくんと体を震わせる。
「今日も良い感度だな、左近」
「あう、それ以上言ったら…、ひっ…ん、本気で殴りますよ…っ」
ぐりぐりとそこばかり刺激すれば赤くなり立ち上がる突起。
快感に耐えながらまだ憎まれ口を叩く左近を三成は酷く愛しいと思う。
中途半端に脱がされたシャツから覗く鍛えられた体も肌も今はただの興奮剤。
「相変わらず可愛いな、お前は」
「…戯れ言を、」
「冗談ではない」
「こっちだって冗談じゃないですよ」
左近のこの雰囲気に似合わない小言を聞き流しながら、三成は体勢をぐるりと回転させた。
左近は三成を見下ろす状態になり、三成は左近を見上げる状態にある。
左近は最初ポカンとしていたが股に当たる硬いものにするべき事を理解した。
自分でしろ、と言いたいのだこの変態は。
「安心しろ。ちゃんと慣らせば痛くなどない」
「慣らすのも左近ですかい…」
「早くしろ。学校が閉まるぞ」
左近は暫く眉をキツく寄せて三成を睨み付けていたが、とうとう折れた。
ベルトを外してズボンをずりおろし、自分の指を丁寧に舐めていく。