短編集
□ささやかな願い ?×A
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見ていてわかる。
みんなに好かれていること。
たくさんの人に恋愛対象として見られていること。
男さえも魅了する魅力の持ち主ってことも。
それはさっきから無邪気に話している雅紀のことだ。
無邪気、天真爛漫……そんな言葉が似合う彼は、俺の自慢の恋人。
「ねぇ、なに考えてんの〜??」
肩に頭を乗っけて、ねぇ〜と尋ねてくる。
廊下ですれ違うスタッフ達の視線を感じた。彼を独占したら、こんなの当たり前。
もう慣れた。
むしろ、嬉しいんだ。
なんつーの?
優越感に近い。
相葉雅紀は俺の恋人ですってことが嬉しい。
「ねぇーってば??」
腕を組んで、綺麗に笑う彼。
ねぇ、
俺から離れないで、
ずっとずっとそばにいてよ。
「やっぱ、俺、雅紀が好きだなー…って」
すると雅紀の頬は紅くなる。
馬鹿っていってるけど、
幸せそうに笑っているように見えた。
どうか、ずっとこのまま。
雅紀と過ごす日常が続きますように。
そう、心の中でそっと呟いた。
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相手はご自由に想像してくださいね♪最初はMの設定だったんですけど、あ、Oっぽいなーって思って、最後はSじゃない!?ってなったんで、もう……えぇ、計画性がなかったです。