小説その2〜鼻毛〜
□無理はしないで
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「ビュティ、下がって」
そう言って貴方は、
いつも一人で毛狩り隊の残党に立ち向かっていく。
たとえ敵が5人だろうと10人だろうと、
たった一人で全員を相手にしていく。
…私はただ、そんな貴方の無事を祈ることしかできない。
体中傷だらけになって
戻ってきても、
「ビュティ、ケガはない?」
なんて、平気で言うの。
それで私が無事だって分かると、
「そっか、よかった…」
って、
とっても優しい笑みを浮かべて、泣いてる私を抱きしめてくれる…
ねぇへっくん、
あんまり無理しないで。
貴方は私を大切にしてくれるけど、
私にとっても、
貴方は大切な存在なの。
貴方が私を想ってくれてるのと同じぐらい、
私だって、貴方を想っているのだから…
END
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