〜未来予想図〜
□君が生まれた日
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その日、
ハヤテは出張中だった。
予定日の3日ほど前だったのだが、どうしても外せない仕事だったため仕方がなかった。
その間ヒナギクは、
彼女の義母の家で暮らすことになっていた。
そして2日後、
その日で出張先の仕事は終わりだった。
すると、仕事中に一通のメールが届いた。
ヒナギクの義母からだ。
「陣痛が始まりました。
ヒナちゃんは頑張るって言ってたけど早めに帰ってきてね。」
「……。」
パタンと携帯を閉じた
ハヤテは、なぜか、自分でも驚くほど落ち着いていた。
そして空を見上げてポツリと呟いた。
「父親か…」
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