赤髪の白雪姫

□第二王子の行方
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 「お?ミツヒデさんに木々嬢!どうしたんだい?」
 「あぁ、オビか」
 後ろから、正確にはななめ後ろからの声にミツヒデと木々が振り向くと、オビが木を伝って廊下に入るところだった。
 「オビ。白雪についてたんじゃ・・・?」
 「そうだけど?」
 「で、その白雪は確かまたラクスドの方にお使いじゃ・・・」
 「あぁ、そのこと」と、オビは納得したようにうなずいた。
 「ついさっき、帰ってきたんだよ。で、早めに帰ってきたことを主に報告しようとしたんだけど・・・主は?」
 「ミツヒデのせいで脱走中」
 「俺のせい?!」
 そうは言ったものの、木々の「否定できるの?」とでも言いた気な態度にミツヒデはそのあとの言葉を飲み込んだ。
 「・・・・でも、白雪が帰ってきてるなら、見つけやすくなったね」
 木々の言葉にその場のミツヒデもオビもうなずいた。
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