赤髪の白雪姫
□第二王子の行方
2ページ/3ページ
「お?ミツヒデさんに木々嬢!どうしたんだい?」
「あぁ、オビか」
後ろから、正確にはななめ後ろからの声にミツヒデと木々が振り向くと、オビが木を伝って廊下に入るところだった。
「オビ。白雪についてたんじゃ・・・?」
「そうだけど?」
「で、その白雪は確かまたラクスドの方にお使いじゃ・・・」
「あぁ、そのこと」と、オビは納得したようにうなずいた。
「ついさっき、帰ってきたんだよ。で、早めに帰ってきたことを主に報告しようとしたんだけど・・・主は?」
「ミツヒデのせいで脱走中」
「俺のせい?!」
そうは言ったものの、木々の「否定できるの?」とでも言いた気な態度にミツヒデはそのあとの言葉を飲み込んだ。
「・・・・でも、白雪が帰ってきてるなら、見つけやすくなったね」
木々の言葉にその場のミツヒデもオビもうなずいた。