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□いつまでも変わらないと
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「大野くーん!」

「あれ〜、火年(ひねん)くんだ。火年くんもこのスタジオだったの?」

「そうなの!あ、すいません、そうなんですー!えへ
まさか大野くんに会えるなんて…嬉しいな〜」

おい、今の。

絶対語尾にハート付いてんだろ。

俺も居んの忘れんな。

「…あ、二宮さんだあ。居たんですねー。
ほんと、いつも大野くんにベタベ…いえ、仲がいいみたいですね(ニコ」

おい糞餓鬼。

口の利き方、おかしいだろ。

「いいみたいじゃなくて、ほんとに仲がいいの。俺とリーダーは(ニコ」

俺はいまいち状況を理解してないリーダーに抱きついた。

「ね、リーダー?」

「え、ああ、うん。」

なんですかその曖昧な返事は。

だが目の前のムカつく後輩が怪訝そうな顔をしたので良しとしよう。

「…ね、大野くん、今度はいつご飯連れてってくれるんですかー?
僕、またあのお店行きたいなあ。

あ、今日とかはどうですかー?」


……また、だと?

俺とは全然行ってくれないのに

このバカさとs

「ごめんね火年くん、今日はこいつと約束あるから、また今度な」

「は、ちょ、え?!約束て、は?」

俺なんも聞いてないんだけど

何か約束したっけ?

「ほら、飲みに行く約束したじゃん。にの忘れちゃったの?」

あぁ、そうか

火年の誘いを効率よく断るための嘘ね、はい。

「…あ、そうでしたね!
今日はあんたの家で飲むんだっけ」

「あんたって言うな」

んふふ

これでどうだ火年よ。


諦めてさっさと帰れ←
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