too much time
□もう絶対に
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「うっ…くっ…」
嗚咽を洩らしながら、馬鹿みたいに泣きじゃくっていると、ローは優しく頭を撫でてくれた。
そしてゆっくり引き離すと、あたしの頬を両手で包んだ。
ローの綺麗な顔とあたしの涙でぐしゃぐしゃな顔が向き合う。
「いいか、みき。誰もみきを足手まといだとか邪魔なんて思ってねェ」
あたしの瞳をしっかり見つめながら、真剣な表情でローは言葉をつないでいく。
「オレも他のやつらもみきがいるから、助けられていることも沢山ある」
「う…っ、ふっ…」
「オレはみきが愛しくて堪らねェ。みきと一緒にいて、オレ自身も変われた」
だから、
「もう勝手に消えるようなことはしないでくれ。オレの側から離れるな」
「ロぉ…っ」
一日ぶりののキスは涙の味でした。
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