too much time
□もう絶対に
2ページ/4ページ
.
------------------
-------
船の中に戻ると、キャスが勢い良くあたしに向かって走ってきた。
「ごめんな、みき!オレが情ねェせいで、怖い思いさせちまって…本当にごめん」
今にも泣きそうな顔で謝るキャスに、申し訳ない気持ちが溢れてくる。
キャスが謝る必要なんてない。
「キャスは何も悪くないよ。あたしもいきなり後ろから口を塞がれて、助けを呼べなかったから」
「けどよ…」
「ほら、キャスが真っ先にあたしの異常に気がついて、一生懸命探してくれたって聞いたよ。ありがとう」
「それは、その、当たり前っていうか…」
「それにあたしもすごく迷惑をかけたし…本当にごめんなさい」
あたしの謝罪にまたも謝ろうとするキャスを制してくれたのは、ペンギンとベポだった。
「なにより無事で良かった。もうそれぐらいでいいだろう?キャス」
「そうだよ!みきが無事に帰ってきたんだから」
「…そうだな」
ベポがアイアイと言い、あたしとキャスの頭を撫で、この話は終わりをつげた。
本当に心優しい仲間達だと心のそこから思う。
「話が終わったところで、みき」
「なに?」
「キャプテンがお呼びだ」
「…うん、分かった」
.