too much time
□話す勇気と願望
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「元々そういうキャラじゃないが、キャプテンが結婚について話してるところは見たことがないな」
「だよなー」
ローもあたしもまだまだ若いし、彼は多分今は夢だけを追いかけてるんだと思った。
それの邪魔にはなりたくない。
「まぁ、みき。もし失敗してもオレがもらってやるから気にすんな!」
「うん、よろしく」
「キャスケット、振られてから大胆になったな」
「おう、なんか開き直った」
あたしは一度キャスに好きだと告白されている。
ごめん、言うつもりじゃなかったんだけど、
みきとキャプテンお互いが好きだと分かってるし、付き合ってほしいなんて言わない、
オレとみきとの今の関係でいたいし、ずっと一緒に馬鹿したりしたいけど、
キャプテンに負けないぐらいオレもみきのことが好きだ。
それだけ知っておいてほしい。
そう言ってくれた。
すごくビックリしたけど、嬉しかったし、キャスと同じ感情ではないけどあたしも彼は好きだった。
それからは特に気まずくなることもなく、むしろ前よりも仲良くなった気がする。
「キャプテンもみきに結婚について聞かれて嬉しくないわけはないだろう」
「そうだぜ!みきが決心ついたら聞いてみたらいいし」
「…そうだね、ありがとう」
今はまだ様子を見てみよう。
焦っても良い方向に行くわけがない。
…結婚に近づく一歩って、すごく勇気かいることなんだね。
形に見える繋がりを求めるのは、我が儘ですか?
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