too much time
□話す勇気と願望
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―夜。
久々の島上陸を祝って、船では宴が開かれていた。
ローやペンギンもその中に交じって楽しそうにしている。
そんな中、あたしは1人少し離れた場所でちびちびお酒を飲みながら、今日キャスと話したことを思い出していた。
『キャプテンに話してみろよ』
昼間キャスにそう言われて、頑張ってみるとは言ったものの、結婚を考えているかなんて簡単に聞けることじゃない。
あたしから軽くプロポーズするようなものだ。
ちょっとお酒が入った方が話しやすいかな、なんて呑んでみるけど少しも酔うことが出来なかった。
それにやっぱりプロポーズはローから言われたい…というのもある。
どうにかして自然にそういう話にはならないものかな。
「なーに悩んでんだよ」
横に来たキャスとペンギンはほろ酔いで、いつもより上機嫌に話しかけてきた。
「…昼間のこと」
「昼間?」
「あぁ、おまえ知らねェんだよな。ペンギンにだったら話していいだろ?」
こくん頷くとキャスは結婚について話し始めた。
全て聞き終えるとペンギンは納得と言った顔。
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