too much time

□話す勇気と願望
1ページ/2ページ

.




―夜。

久々の島上陸を祝って、船では宴が開かれていた。

ローやペンギンもその中に交じって楽しそうにしている。

そんな中、あたしは1人少し離れた場所でちびちびお酒を飲みながら、今日キャスと話したことを思い出していた。


『キャプテンに話してみろよ』


昼間キャスにそう言われて、頑張ってみるとは言ったものの、結婚を考えているかなんて簡単に聞けることじゃない。

あたしから軽くプロポーズするようなものだ。

ちょっとお酒が入った方が話しやすいかな、なんて呑んでみるけど少しも酔うことが出来なかった。

それにやっぱりプロポーズはローから言われたい…というのもある。

どうにかして自然にそういう話にはならないものかな。


「なーに悩んでんだよ」


横に来たキャスとペンギンはほろ酔いで、いつもより上機嫌に話しかけてきた。


「…昼間のこと」

「昼間?」

「あぁ、おまえ知らねェんだよな。ペンギンにだったら話していいだろ?」


こくん頷くとキャスは結婚について話し始めた。

全て聞き終えるとペンギンは納得と言った顔。







.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ