小説
□床暖房も欲しいよね
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『今日の気温は今年一番の低さに――』
「うへー…寒いわけだよ」
「ベッドから出てテレビ見ようよ…」
「やだよ。寒いもん」
テレビで言ってた通り今日はめちゃくちゃ寒い。ストーブもこたつもあるけど暖かくなるのに時間がかかる。そんなわけで私はまだ布団の中だ。
「今日は学校さぼってこのままがいーなー」
「ダメだよ、行かないと。私は着替えるから離して」
「んー、夕歩あったかい」
まるで猫か犬のよう…あ、やば、寝そう。
「もう40分だよ」
「だから休もうよー」
布団から出たら凍死しちゃうよ。窓なんか真っ白だし。
「はぁ…。離してってば」
「いたた、ちょ…痛い」
「順が悪い」
私が夕歩を抱きしめてる感じなんだけどね、いくら布団から出たいからって普通手ひねる?
「あー痛かった」
「自業自得」
結局夕歩には逃げられた。夕歩がどいたら冷たい空気が中に入って寒いよ…。
「はい、順の服」
「寒いからやだってば」
「ストーブもつけたしもうそんなに寒くないよ」
「うぅ…はい、今でます」
夕歩に言われたら逆らえないね。って寒っ!ストーブの前行かないと…!
「ほら、早く脱いで」
「わ、待って!自分で脱ぐから!」
「脱ぐ脱ぐっていって脱がないでしょ。抵抗しないで」
「うわわ!寒いよこれ!半裸だよ!?」
「抵抗するから。はい、上着て。次下ね」
「子供じゃないから大丈夫だって!ちょ、夕歩!下着までつかんでる!」
「あれ?順スカート持ってきてないの?」
「え?ない?」
そんな感じで私が夕歩に脱がされてると綾那が入ってきやがった。
「…スカート、ここに置いとくから。遅刻しないようにな」
何か理解を示された。
「って誤解だよ、綾那!いくら私でも朝からそんなことしないからね!?」
「順が早く着替えないから…」
「あー、ごめんなさい!わかりましたよ!着替えますよ!」
その後、教室にいったら、朝っぱらから夕歩に変なことさせんな。と言われ制裁を受けました。
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