小説

□好きだけど
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今日は休みで生徒会の仕事もなし。だから朝から二人で出掛けようということになった。…つまりデートよね?これ…。


「はい、ヒナさん」


「ありがとう」


まず向かったのは美味しいと評判のクレープの店。先に席をとっていた私のところに歩は二人分のクレープを持って来た。


「おぉ!美味しいですよこれ!ヒナさんもいりますか?」


「え、遠慮しとくわ…」


このお店はトッピングを自分で選べるみたいで、私の記憶が確かなら歩はオススメって書いてあるやつを全部つけてるはずだ。中には納豆とか変わったものもあったけどさすがに納豆はいれてないわよね…。


「納豆って結構クレープにあいますねー」


いれてたわ。この子クレープに納豆いれてたわよ。


「それほんとにおいしいの?見た目がちょっとグロテスクなんだけど…」


「食べてみるとおいしいですよ」


「そう…」


その後もおいしそうに歩は納豆入りクレープを食べていた。
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