小説
□風邪っぴき
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何でだろうね、他人の事はちゃんと見てたり(旦那限定)しているんだけど自分自身の事になるとどうしてこう鈍いんだろう……?
「あ〜〜ぁ、何で今日の予定こんなにダルイわけぇ……体もすっごくダルゥゥゥイ………。」
本日の天気は小雨のジメジメ日和。
そしてむだに長ったるい校長講話。
なんて今日は退屈な一日なのだろう。
佐助は自分の机に伏せてしまった。
「…………。」
「…ん?どうしたのかすが。……あっもしかして俺様に惚れちゃった!?
いやー気持ちは嬉しいんだけど俺様には旦那が居るからね、ゴメンねぇ。」
「妄想もそこら辺にしておけ!!………お前、気付いていないのか?
……風邪、引いているんじゃないか。」
「俺様が風邪?まぁ喉も痛いしボーとするけど…」
「お前が気にしないなら良いんだが……一様帰ったら熱を測っとけ。
こちらに移されても困るからな。」
ガタンッ
「!?佐助!!!」
机から崩れ落ちるように倒れた佐助。
そこで意識はプツリと切れた。
何だか頭の上にちょっと冷たい物が乗っている。
その何かを手で持って触って確かめてみる。
頭の上に乗っていたのは濡れたタオルのようだ。
だけどそんなに冷たくはなく長い間置いてあった事が分かる。
そう言えばどうして自分の部屋に居るのだろう?
学校に行った覚えがあるのに帰った記憶が無い。
佐助はハテナマークをたくさん浮かべながら考えてみた。
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