小説
□コンサートからの始まり...(続)
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「来るの遅い。待ちくたびれたよ。」
そう言ってハニカム光
「ごめんね。電車乗り遅れちゃって・・・」
「まぁいいよ!早く行こう。」
私の手を引いて 人ごみの中を駆けていく
茶色い髪が風邪になびいて光っている。
「光、また髪伸びた?」
「そう?さっき薮にも言われたよ。」
薮くん。2ヶ月ぶりにあう人。
「そういえば、ちなが怒ってたよ。」
「え、なんで!?」
「私が選んだドレスじゃない!って。」
ちなが選んだドレスは
胸元が大胆に開いたものだった。
「私はあんなドレス着れないよ。」
「そうかな?まぁ雪はそのままでキレイだよ」
またそんな事言って、私を冷やかしてくる。