くぅの妄想小説

□やきもち?
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みんなから離れた場所に連れてこられた。

「コリス、何?えれな疲れたから早く帰って休みたいんだけど。」

「えれな、みてたよね?あたしが佐江にキスしてるとこ」

えれなの心臓はドクっとした。

「みてたよ。それがどうかした?」

えれなは静かに言った。

「何も言わないんだ。もしあたしがえれなだったら絶対怒ってるけどな」

「コリスはえれなに何か言って欲しいわけ?」

えれなはなぜかイライラしていた。

「何怒ってるの?」

「怒ってなんてないよ。もう帰っていい?」

「いいよ。けど1つだけ聞かせて。えれなは佐江の事ホントに好き?」

コリスはいつものふざけた顔じゃなく真剣な顔で言っていた。

そこでえれなは悟った。

「コリスは佐江の事好きなんだ。」

「そうだよ。だからえれなには半端な気持ちで付き合って欲しくない。」

「はっきり言うね。えれなは佐江の事好きだよ。佐江は好きなのかわかんないけどね」

2人の間に沈黙が流れた。

そしてコリスがため息をついた。

「あんたらバカップルには付き合ってらんないわ。あとは2人でどうにかしなさい。」

「えっ?」

えれなの頭には?が浮かんでいた。

「後ろみてみな。」

えれなが後ろを見てみると佐江が顔を赤くして立っていた。
「なんでここに!?」

「いや、優子に呼ばれて…」

「コリってあれ?」

優子はいなくなっていたのだった。

「えれな、さっきの話本当?」

佐江は真剣な顔で聞いてきた。

「うん。でも佐江とコリスがキスしてるところをみちゃってなんか2人をみてるとイライラしてきちゃって。ごめんね。」

えれなは泣きながら言った。

そんなえれなを佐江は優しく抱きしめた。

「佐江こそごめんね。いきなりされたから対応できなかった。」

「佐江は悪くないよ。全部えれなが…」

「ううん。誰も悪くないよ。だから忘れよ。」

「うん。ありがとう。」

「でもえれながやきもちを妬いてくれるなんて佐江は幸せ者だ。」

「そっか。えれなはやきもちを妬いたんだ。」

2人は抱き合って一言
「「大好き。」」

終わり
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