くぅの妄想小説
□デート
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今日は佐江と付き合い始めて、初めてのデートだ。
待ち合わせ場所のハチ公前で敦子は楽しみ気に1人で待っていた。
「やばいな。早く来すぎちゃったかも。」
だが、集合時間になってもまだ来ない。
「佐江はまた遅刻か…。」
敦子はカバンからIpodをだして歌を聴いていた。
するとふと肩を叩かれた。
敦子は佐江かと思い
「佐江、遅い!」
と言って振り向くと知らない男の人が立っていた。
「す、すいません。人違いでした。」
敦子は謝った。
「人違いって?あっちゃんは誰を待ってるんさ?」
「え?佐江?」
「正解!」
敦子はびっくりしていた。
どこからどうみても男の人にしか見えないからだ。
「なんでそんな男の人みたいな格好してるの?」
「だって、この方がどうどうと手繋いだりできるじゃんか。それとチュウもね。」
佐江はニシシと笑いながら言った。
「佐江、すごいかっこいいのはいいけどさ…。」
佐江は、おーかっこいいのか!と喜んでいた。
「けど、すごい視線を感じるんですけど…。」
「それは、あっちゃんがかわいすぎるからだよ♪」
「いや、違うと思うな。たぶん佐江がかっこいいからじゃないのかな?」
「そうなの?まぁいいや早く行こうよ。」
佐江は手を差し出してきた。
敦子はその手を繋いで2人は歩きだした。