くぅの妄想小説

□居眠り王子
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ある5時間目だった
屋上には二人の生徒がいた。

「あっちゃん。眠い」
と佐江が言った。

「佐江が寝たら私が暇になっちゃうから寝たらダメだよ」
あっちゃんが言った。

「えぇ〜ひどい!
佐江はもう朝練で疲れました。
だから寝たいです。」

「じゃあ教室戻ろっか?
そうすれば眠くなくなるだろうし。」
あっちゃんはその場から立った。
「行こ?」
佐江に手を差し伸べた。

「…嫌だ。」

「どうして?」
あっちゃんは尋ねた。

「だってこういう事ができなくなっちゃうじゃん!」
と言いあっちゃんの唇に触れるだけのキスをした。

あっちゃんは顔が真っ赤になりながらも
「しょうがないなぁ」と言って佐江を膝枕した。
「ちょっ、あっちゃん!?」
佐江はびっくりしていた。

「だって眠いんでしょ?だから寝ていいよ」

「ありがとう。あっちゃん大好き」
だけ言い終わると眠りに落ちた。

「私の王子様はホントに居眠り王子だね。」
と小さい声で言い
おでこに小さいキスをした。

終わり
 

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