Jewel

□プロローグ
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うわあ、わたしって夢遊病だったの。




…そんな訳ないよね。




『どこだよ、此処。』



何にも変わったことなんて無かった。いつも通り学校から帰宅したわたしは両親が共働きで不在の為、少し傷や汚れが目立ってきたスクールバッグから取り出した鍵で家のドアを開ける。
そこまでは良かった、いつもと何ら変わりは無かったのに…家に一歩入ったら










そこは何故か森。




わたしの家の中ってこんなだったかな、いやそんな筈はないよね。



さっきまでいつもと変わらない住み慣れた家の光景が目の前に広がってた筈なのに一瞬にして全く見覚えのない風景が…

しかも見渡す限り木しかない、この状況。いつの間にか通った筈のドアすら消えてなくなっている。





『いやいやいや、え…え?夢見てんの?わたし…。』




考えたってまず解らない、この状況が意味わかんない。というか状況が理解出来ない把握出来てない。制服のポケットに入れていた携帯を取り出してみても圏外で使えない。
何となくもう一度目を閉じてゆっくり深呼吸して目を開けてみたり。勿論何が変わるわけもなく、内心更に気が滅入る。
とりあえずこの状況を脱したくて前に進もうと思っても
進むにしたってどこに?どの方角に歩けばいいか全く見当もつかないわけでただ時間だけが過ぎていく。





するとそこへ










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