Jewel

□プロローグ
3ページ/4ページ






?「そこに居るのは誰じゃ?」






突如頭上から聞こえた声。



そして程なく目の前に音もなく降り立つその人。



見知らぬ人の出現に一時表情が強張るが、それも直ぐに解消される。






『え、うそ…。』





見たことのあるその人。

色々と急展開過ぎて頭がついていかない。






?「お主、迷子かの?」






それでも答えようと動揺を隠せないまま口を開く。


『………あー、えっと。迷子というか……あの、すみません。』



?「そんな怯えんでも取って食ったりはせんよ。ワシはネテロじゃ。お主の名は?」






「あ、…えっと、わたしはシロサキユイといいいます。森に入った記憶が無いのでよく分からなくて…。」



って。


ちょっと待って。

今ネテロって言った?



ネテロってHUNTER×HUNTERに出てくる、あのネテロ会長でしょ?

むしろそれ以外思い当たらない。
H×H大好きな私が言うんだもの。


…って事は何。




あの、夢小説でよくあるトリップなの?





嘘でしょ、まじかよ。あり得ない。
実際目の当たりにしてるんだけど信じられない。






でもこれが夢なんかじゃなく、トリップ…だとしたら。







ゴンたちに会えちゃうじゃない。そして生クラピカを拝める…!







「お嬢ちゃん?」


ただひたすらに沈黙している少女を心配してか、声を掛けるネテロ







その声でハッと我にかえると、喜びと同時に危険な世界にきてしまったという焦りも湧き上がる。








そして、暫し考えを巡らせた後に何かを決意して顔を上げると







「あの!これからわたしが話すこと、とても信じられないと思います。それでもネテロさんに全てをお話したいので、聞いていただけますか?」








シロサキは自分でも頭を整理しながら、自らに起こった出来事を話した。














――――――――――











少女の物語は始まった




異世界という地で









←NEXT第1話



あとがき⇒●●
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ