◆小説◆

□そよ風←月光の続き
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※月光の続き…
銀チャン可哀相


「−あれから何年経ったのだろう−」

【そよ風】

土方君が死んでから何年経つのだろう…
銀時は土方と刻んである墓の前に立っている。

普通の墓より黒光る土方の墓はどんな墓より堂々としていて綺麗だった

「土方君また来ちゃった…今日は花持ってきたんだぜ」花瓶に花をそえる
「あ…今日ゴキブリが出てよぉ神楽が大騒ぎしてたんだぜ〃」
クスクスと笑う銀時。
だが昔のように土方の相槌や反応は聞こえてこない。

「旦那…また来てたんですかぃ?」
土方君の相槌の代わりに聞き慣れた声がした。
振り向いてみると花を持った沖田君がこっちに向かって来る。

「またって…俺は土方君の恋人だよ?毎日だってくるさ!」
そうだ…俺は土方君の恋人だ。土方君が死んで一年どんな日でも毎日会いに行った…墓には土方君はいない。分かっていても足が向いてしまうんだ

「土方サンはここにはいませんぜぃ…」
俺と同じ事を言う。

「沖田君も一週間に一回は来てるだろ?例え心に土方君がいるとしてもここに来ちまうんだ。未練がましい男だよな…」

「俺と旦那はどーも思考回路が同じみたいでさぁ
でも…こんな弱りきった旦那見ても土方サンは喜ばねぇー」

沖田君の言う通りに俺はこの一年で7`は痩せた
新ハにも神楽にももっと食えといわれていたが…無理に決まっている。
あの夜を思うと生きた心地がしない…吐き気と悲しみが俺を襲う。それでも死なない俺は土方君の分まで生きて土産話しを沢山もってあの世で大好きな土方君を笑わせてあげたいんだ。

「銀サンは今ダイエット中なんだよ沖田君♪」
「ガリガリになって餓死しますぜぃ」沖田君は小憎らしく笑う
「絶対に…生きてやるさ…死んでなんかやんねーよ当分…会いには逝ってやんねーさ」澄み切った空を見上げる
「だそうですぜぃ…土方サン」二人の声に応えるようにどこか懐かしい心地の良いそよ風が吹いた。








すみません微妙ですね
自分は駄文を書く天才
 

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