Forever
□“アスアレイダー降臨”
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レイダには何か伝わったようです。何か考え込んでます。
そして考え込みすぎなレイダに、
「ま、お前じゃ会長職はいきなり飛躍しすぎだから、副会長にしとけよ」
担任は相変わらず遠い目で、そんな発言。
「そうですね。立候補してみますよ」
レイダはそんな風に、いまいち信頼できない担任の意見に乗じて、副会長に立候補したのでした。
一週間後のことです。
立候補者の公示が、掲示板に張り出されました。
レイダはそこの、副会長候補に乗った自分の名前を見つけて、
「候補者が他に2人。競争選挙かあ…」
そんな事実に、ちょっと興奮したりして、
「知り合いいるかな…?――あ、あれ?」
次の瞬間凍りつきました。
『会長候補 アスア・サンディス』
「嘘だ…」
嘘じゃありません。
「で、でも会長候補もう1人いるし…僕だって当選するか分からないし…」
しかし現実はそんなに甘くありませんでした。
悲しいことに、生徒たちはこのコンビを『大神アスアレイダーの降臨』と言ってはやし立て、面白がりました。