05/16の日記

04:38
↓の続き
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赤いコートの惨状に…
集まる、人、人、人


その中に居た彼の味方の中でも絶望が深いのは…




「い……っいやあああぁぁぁぁああああーーーーーーー」


誰よりも、彼を想ってきた純粋な少女






「リョーマ君っ!ヒョーマ君っ!いやあぁぁあっ!」
「リョーマ…様………嘘、嫌…嫌ッ嘘よっ!」
「は、早く…っ!早く越前を病院にッ!!」


泣き叫ぶ彼女達は、とても痛ましい
だけどそれを気にかける余裕は僕に無かった




「越前…越前、ねぇ起きてよ…ッこんなの、嘘だよね…?」


震える指先
伸ばされた手は叩き落とされる





「ど、して…?どうしてリョーマ君を信じてくれなかったんですかっ!!!??」


歩みが止まる
深くて暗くて、とんでもなく重く圧し掛かる憎悪の瞳


気弱な彼女だけではない
強気な彼女の友人も…
越前とよく一緒に居た三人も…
僕を、僕らを澱んだ目で見ている




「リョーマ様はあんた達をずっと信じてたのにッ!いつか絶対、元に戻れるってっ笑ってたのにっ!」
「何度暴力を振るわれたって、越前は俺達とテニス部に来た…」
「僕らは何回も言ったよ?もう止めよう、先輩達は目を覚まさないって…」
「なのにリョーマ君は先輩達を信じて………それなのに」


言葉が、深く、深く僕を傷つける
僕らは言葉を失くした


桃たちの腕は震えている
今更後悔が押し寄せてきているのかもしれない…



だって、僕もそうだから


どうして、この5人みたく庇ってあげられなかったの?
どうして仲間じゃないという声が飛び出したとき、否定してあげられなかったの?


だれもが俯く中で、一人が動く
彼女、姫川 加奈子が…





「あーあ、やっちゃったわねぇ…」
「ひめか、わ…?」


雰囲気が変わる

例えるなら、太陽から月へ
暖かな日差しが絶対零度へと…


どうして笑っているの?
ねぇ姫川、どうしてそんなに楽しそうなの…?


それじゃまるで…こうなるのを望んでた、みたいな…




「リョーマかわいそーぅ」
「姫川?な、な、ぁ…何言ってんだよ…」


桃が震えた
もう分かった筈だ


大石も英二も乾も桃も海堂もタカさんも、僕も手塚も







「私、リョーマに襲われてなんて、ないから!」


彼女が、嘘をついていた事…







嗚呼、本当の絶望は此処にあったんだね………





















Oh、さらに泥沼…!

この後の展開は
@桜乃達によるテニス部惨殺無双
A不二&手塚による罪滅ぼし
B二人を除くテニス部、責任転換し加奈子をフルボッコ
Cテニス部精神崩壊でALLバッドエンド



南次郎さんとか奈々子さんとかに謝罪に行って、追い出されて蔑まれるテニス部を書きたいがためのネタです

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