世界を奏でる物語
□01:舞い降りた光
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自由のギルド『アドリビトム』。
様々な人達が、それこそ様々な理由で集まっている。
私、ノア・ハーティスもその1人……と言いたいところだが、今はただの厄介者だ。
「ジルドに先を越された。」
「そりゃあ、ジルドは好奇心旺盛だからな。」
最近、カノンノが拾ってきたジルドと言う少年は、わずか一週間足らずでギルドの採用試験を受け、たった今帰ってきたところだ。
「ノアも、そろそろ試験じゃないかな?」
「ファラ、どうして分かるの?」
「だって、前よりも話すようになったじゃない!」
ねっ?とファラやコハクは笑ってみせる。
「そう、かな。」
「きっとそうよ!」