逢色番外編

□体術大会
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教室



「授業を始めます。」



「今日は解剖ですよ〜」




『またぁ〜?』



今日の授業も解剖と聞いた生徒は、口を揃えて否定した。




「今日は何の解剖だよ」



ドナーが睨みながら聞く。


今日は、シュタイン、ハンナ、ドナーの三人で授業を行う。



シュ「なんちゃって。今日はですね、解剖ではなく、体育をやろうと思います。」



『よっしゃあーー!』




解剖でないことが分かると、みんなは思い思いの歓声をあげる。



「体育って…何やるのよ」


「職人、武器の無差別体術大会。」




「へ?」



「はい。グラウンドでやります。体育着に着替えて、15分後に集合ね。」




「「「えええー!?」」」



極端過ぎるだろ。



私達も急いで着替える。


ハンナは黒のジャージに、死武専指定のスニーカーを履いて、シュタインの元へ急いだ。








職員室



「シュタイン。」



「何?ハンナ。」




「対戦表とかあるの?」


「あるよ。もう、前から作ってある。」




「そう。ならいいわ。早く行きましょ。生徒が待ってるわ。」




「大分急だけど、それも試練かな。」



「まったく…気まぐれね」



「ハハハ。」



すると、ハンナはシュタインの頬を叩いた。




「笑ってる場合じゃないわ。」














グラウンド




「はい。並んで。」



「対戦表配るぞ。」




ドナーは、持っている紙を列の枚数ずつ配り始める。



「1試合目、パティとキッドじゃん。」



「パティ不利だよな。」




いろんな所から、意見が述べられている中でシュタインは耳を貸す様子もなく、ただ前を見据えていた。





「何か言わないの?」



「これ、くじ引きだから言えない。」




「随分と簡単だな。」



シュタインは、軽く冷や汗をかいている。




「ま、まぁ…じゃあ、パティとキッド、位置について。」



「ほいっ」


「はい。」




「いいかしら?始めて。」


「大丈夫です。」


「オッケー♪」



「じゃあ、始めっ」




「キッド君。ほら。」



パティはポッケから紙を取り出し、キッドに見せた。


紙には、アシンメトリーなキモい絵が描いてある。




「なんだこの絵は!クソ…鬱だ…死のう。」



「キャハハハハハ!死ね!」



パティは、鬱状態のキッドにやりたい放題攻撃中。




「あぁ…」





その日は、こんな感じで、体術大会が行われた…
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