愛と狂気は一心同体
□とある昔話2〜初体験〜
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今日で、マリノがここに来てから一ヶ月になる。
シュタインとの同棲は意外と楽しい。
シュ「マリノ。で、何ですか?」
マリノ「ここがイマイチ分かんなくて…」
今夜は博士に頼んで勉強を教えてもらう。一ヵ所だけ分からないから。
シュ「どこが分かんないんですか?」
マリノ「この、χとかの関数が…」
シュ「これはですね…」
シュタインは黙々と説明し始めた。わかりやすい解説のおかげで、ずいぶんと分かるようになった。
マリノ「なるほど〜♪ありがとうございます。」
シュ「いいんですよ。このくらい。」
この、シュタインの笑顔がマリノは大好きだ。何にもとらわれない、自然な笑顔。
マリノ「博士…」
シュ「何ですか?」
マリノは体で感じていた。シュタインに対する、愛情じゃなくて、恋でもない。好きだという気持ち。
マリノ「とっても…んっ」
唇に初めてのような感触。初めてじゃないけど。
口に入ってくる舌が気持ちよくて…
マリノはそのまま抱かれ、机の上に乗っかった。
シュ「マリノ…」
唇を離すと糸をひいていた。
距離をおくに連れて、細くなっていく糸。あと5pでも離れたら消えてなくなるのだろう。
マリノはそれがとてつもなく寂しく感じ、もう一度、深くキスをした。
マリノ「はぅ…んっ」
シュ「マリノ…」
静かな部屋にはキスの音だけが響いている。
シュ「俺は止められないですよ。」
マリノ「わかってます。」
シュタインの手が動いて、スカートの中に入ってくる。