合体夢

□学園コラボ
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誰もいない屋上、
ここには今、俺だけがいる空間になっている



「っふー…‥‥」



授業サボって、
空を見ながら一服ってのも悪くない‥‥
むしろ、あの状態を授業と言うのだろうか?
真田や藤堂が騒いでるだけで、ほとんどの話が聞こえない、
そんな中でまともに授業を受けることができる周りの連中が、凄いと思う。



「今日は雲一つねぇな‥‥‥」

「っふー‥‥全くだ」



返答のあった方を向くと、そこには髪の赤い長身の男がいた。
たしか‥‥世界史の原田だっけ



「Hey、あんたもサボリ?」

「いや、今の時間は俺、授業入れてねぇよ
まぁ、休憩ってとこだな

『あんたも』ってぇと、オメェはサボリか…?」

「フッ、そんなところだ」
(コイツ、怒らねぇんだな‥‥‥)



『横、いいか?』
と聞かれたので、無言で場所を空ける。
すると原田は、俺の横にどっかり胡座をかいて座った。



「ここでタバコ吸うのも、懐かしいもんだなぁ……」

「あんた、ここの卒業生?」

「ああ、ちなみにサボリの常習犯だった」

「oh!、マジか!!」
(俺と似てる‥‥‥)



 似てるけど、向こうはやっぱり大人びた感じがする。

 なんだかコイツと話すと、気分が良い‥‥‥

ここは大人しく、
『授業に戻ろうかな』とか思った。

でも、その前に‥‥‥



「あんたさ‥‥たまにここ来る?」

「まあ、来ないこともねぇなぁ
オメェは、またサボる?」

「ha!、サボリ常習犯は伊達じゃねぇよ?」

「プハッ‥‥何だよソレ」



『いいからまた来い』とだけ言い残して、俺は屋上を出て教室に向かった。

















おまけ















「「あ、名前聞くの忘れた‥‥‥」」



















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