海賊

□一緒に!
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ここはアラバスタの都市の一つ、『ナノハナ』

麦わらの一味が、アラバスタの皇女『ビビ』の手助けをするため集まっていた。

しかし、麦わらの一味のキャプテン、
『モンキー・D・ルフィ』は
何かとトラブルの中心に・・・・。



















―――














わわわわわっ!!!

やっべええええー!!

ケムリンの奴ぅ〜〜〜〜、

俺せっかくメシ屋でメシ食ってんのに邪魔しやがってえ・・・。

「待てええええ!!!麦わらあああ!!」

「あああああああ!!!」

うぅぅ・・・・。

ん・・、あれは・・・!

「あ、ゾロ」

「何ィーーー?!!」

「麦わらの一味がいたぞぉおおお!!」

あり?みんないるなあ。

でもあんなにあわててどうしたんだ?

「お前たち下がっていろ!」

「大佐!」

やべえっ!

ケムリンの能力厄介なんだよなあ〜〜

「逃がすか!ホワイト・ブロー!!」

「ぐっ・・・!」

・・・つかまるっ!!

「陽炎!!」

あたりに凛とした声が響いた。

そして、俺に向かっていたケムリンの技も、
真っ赤な炎でかき消された。

「・・この、声・・?」

「・・・!
・・アラバスタにいるとは聞いていたが・・。
てめえか・・・」

「・・・やめときな」

オレンジ色の帽子に、真っ赤な炎。

少し変わってしまったけれど、見覚えのある姿。

「お前は煙だろうが、俺は火だ。
俺とお前の能力じゃ勝負はつかねェよ?」

「・・『火拳のエース』」

傍に来たナミが、誰なのかと問い詰めてきた。

でも、答える余裕、俺に無い。

「・・・エース・・・?」

「変わらねェな?ルフィ」





























―――

























「・・ルフィ、さっきの男女は誰なんだ?」

俺の仲間の一人、ゾロが聞いてくる。

んー、俺にももう一人はわかんねェんだよなーー。

「炎だしてたほうは俺の兄ちゃんだ!」

「兄ちゃん?!あれが!?」

「兄弟そろって能力者かよ・・・」

「いや、アレは俺も驚いた!」

「え?」

あ、そりゃえ?ってなるよな!

「昔は何も食ってなかったんだ!
だけど、俺は一度も勝てなかった。
エースはほんっと強ェんだ!!!」

でもっ!!

「今やったら俺エースに勝てる自身あるからな!」

「お前が!」

ん?

「うわっ?!」

「誰に勝てるって?」

「失礼しますっ!」

俺を蹴り飛ばしたのはエース。

でも隣の女の人は見たことねえなー。

「エ〜〜〜〜〜ス〜〜〜〜〜ぅ〜〜〜〜!!!

「よっ!」

「や、こいつァどうもみなさん。
いつもウチの弟がお世話になって」

「いや、こちらこそ」

「エース!!
どうしてここにいるんだ?
あとその女の人誰だ??」

とりあえず浮かんだ疑問全部エースにぶつけてみる。

すると、エースはちょーっと困った顔をしてから言った。

「あー・・・・。
俺たちはちょっと用事があってここに立ち寄ってみただけだ。
もしかしたらルフィに会えるかと思ってな。
・・・・で、こいつは・・」

「白ひげ海賊団零番隊隊長千寿千尋です!
ちなみにエースの恋人ですっ!」

・・・・こい、びと?

「ちょっ?!お前なに言ってんだよ!!!」

「え?駄目かな。
もう色々しちゃった仲だし。お兄ちゃんたちとお父さんはもう全部知ってるし」

「・・・・・・」

エースがここまでやつれてるの初めて見た。

と、サンジが口を挟むような感じで言ってきた。

「長話になりそうだな・・。
中で茶でも飲みながらでどうだ?」

「ん?ああ、ありがとう。
じゃあお言葉に甘えさせてもらうぜ」

お茶・・・??

あ!じゃあ!!

「サンジ!!おやつ!!!」

「おう、作っとくから中入れ」

「いえーーーーい!!!おやつーーーー!!」

「・・・ほんと変わんねェな、こいつは」




















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