白炎's room

□虚桜学園
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「はぁー」
あれから十分後、疲れた顔をした蒼炎が戻ってきた。
「燈のお説教終わった?」
慎紅が聞けば再び大きな溜息を吐く。
どうやら、言い聞かせにはものすごい体力を使ったらしい。
そういえば……
「燈は?」
「帰った。」
「は?」
帰ったと?あー俺も帰りてぇー
「あれじゃぁ、今日は仕事もできないだろ」
どんな説教をしたんだ?
やっぱり怖い。
「さてと、会議どうなったんだ?」
自分の専用の椅子に腰を下ろし聞く。
「んとねーお金が少ないって言われたんだよね。でもこれ以上全体予算を増やすのは嫌だから、余ったクラスの分を足りないところに持っていってそれでも足りない場合は、クラス担任に出してもらうってことで決定したよ。」
机の上にあるプリントを渡しながら言うと、蒼炎は「了解」と言って再び生徒会室を出て行った。
「あれれ、またでてっちゃったよ?」
生徒会室を出て行ってしまった蒼炎を不思議に思い、座って携帯をいじっている慎紅に聞く。
「あ?決まったことを教師に報告してくんだろ」
あぁ、そういうこと。
ならば……
「おいら帰っていい?」
「勝手にしろ。」
俺は慎紅に了解を得たので帰ることにした。








なんというか今日は、燈也哀れ。

後日談だが、二日後やっと生徒会室に来た燈はまじめに、そりゃーありえんほどまじめに生徒会の仕事をしていたらしい。









体育祭終了後、文化祭始まる直前のお話でしたー。
息抜きに、橙をいじめてみました(笑)
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