白炎's room

□虚桜学園文化祭
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第二生徒会室。


「今日は1ヵ月後の文化祭について、詳しいことを決める。」

珍しくメンバーがするりと揃い始まった会議。
慎紅によると本日の話し合い内容は文化祭。

「まずは内容。まぁ、すべて去年と同じ良いだろ?」
蒼炎の言葉にそこに居た生徒会メンバーは頷いた。
「問題は……今年度のランキング一位の団体へのプレゼントと、最下位への罰ゲームを何にするかだな」
その言葉に一番に手を上げたのは慎紅だった。
「プレゼントは俺からのキ『却下』
しかし即刻却下を食らう。
じゃあ、と燈也が
「プレゼントは僕からのラブソング。罰ゲー『却下』
これも即刻却下。
「お前らまともに考えてねぇだろ。」
額に青筋立てながら蒼炎は言うが。
「まともに考えているさ。俺の提案にしたって燈の提案にしたって、全校生徒喜ぶと思うぜ!なぁ燈也?」
「うんうん。うれしいと思うよ?」
この二人の言うとおり、喜ぶ生徒は少なくない。
どちらもファンがあるし……。
「そうだとしても、それは却下する。」

「「けち」」

それから20分。なかなか決まらない。
そんな時慎紅の一言。
「……なぁ、白は?」
「あー……」
「あれ」
20分前には居た白炎が席に居ない。
「……ちょっとまて、さっき居たよな?」
「……う〜…ん、居たよ」
教室内を探しても出てこない白炎。
廊下にも居ない。白炎専用の調理室にも居ない。
「居ないな……」
「いない〜」
部屋にあるゴミ箱を漁りながら橙也は言う。
「いや、そこにはいないからね。橙。」
「後で叱ってやる!」
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