Thanks for you !

□交換ノート
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今日も朝から獄寺くんは元気だ
家から出たら飛び出して挨拶してきたので
本気でびっくりした、心臓止まるくらい。
隣には山本も居ていつもみたいに3人で学校に向かう
日差しがキツ過ぎず弱すぎず、
久しぶりにすごしやすい天気だなぁ

交換ノート

お昼休みも3人で屋上に向かった
けど・・・・

「あっ!わりっ!!ミーティングあんの忘れてた」
「そうなんだ?行ってらっしゃい!」
「さっさと行きやがれ!」
「おぅ!行ってくんのな〜」

弁当を持ってないほうで、ぶんぶんと手を振りながら
山本は屋上を出て行った
いつもなら人がいるのに今日は俺達以外誰も居ない
気持ちがいい空間を独占した気分だ

「食べよっか?」
「ぅあ!はいっ!!」

不自然?と、思ったけど
気にせずに玉子焼きを口に放り込んだ
あ、いつもより牛乳多い気がする!
甘くてまろやかな感じ。
弁当から顔を上げて向かいに座ってる
獄寺くんを見ると微妙に顔が火照っている
今日はそんなに暑くないのに?

「なんか今日の獄寺くんいつもと違うね
 なんかあったの?」
「なっ!!流石です、10代目!!」
「えっ?えぇ??」
「受け取ってください!!」

どこから出したー!!!
おもむろにYシャツへ手を入れたかと思ったら
いきなりノートを差し出してきた
無印だと思われるそれには綺麗な字でこう書いてあった

「交換、ノート・・・?」
「10代目とより親睦を深めたくて考えてきました!!」

なんか女子みたいな気が・・・・
でも、必死で考えてきてくれたみたいだし
断ったらかわいそうだよね。
それに、俺なんかを慕ってくれるの
すごい嬉しいし・・・!!

「ありがとう!じゃ、次は俺の番だねっ」

一瞬ボッと沸騰するくらい赤くしてから
綺麗な笑顔を向けてくれた。
俺はこの獄寺くんの表情がスキだなぁ

「安心してください!何日までに回さないと・・・っていう
 罰ゲームなんかは存在してませんのでっ!」

ノートに走らせる青春レース!

「10代目への思いを綴ったら
10ページは軽く超えれます!!」
「こんなにも書くのー!?」
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