時を越えて花束をおくる

□ママン
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さらっと前回のおさらいをしてみましょー
いきなり堕王子に変な湖へ突き飛ばされてしまったミー。
そして目が覚めると・・・・・



いまだに重たい体にせみの声も重なって頭がガンガン揺れる
助けてくれたアルコバレーノに幼い十代目、おまけに嵐と雨の守護者
全くもって意味が分かりませーん
誰かこの状況を10文字以内で簡潔に述べやがれですー

「リボーンさん!!!どういことですか!?」

大きな声に反応してそちらを見る
いかんいかん。危うく意識が違うところへ飛びそうだった
なんとかさっきはダイナマイトを食らわなかったものの、いつまた攻撃してくるかは分からない状況
一応、ピンチなのですから

「まーまー、落ち着けって獄寺!」

さわやか野球少年って感じですねーっていうかその通りなんですけどー
スクアーロ隊長が野球を捨てて剣に生きろぉとか何とか言ってましたしー
繰り広げられている光景を他人事のように傍観して平和そうでいいなーと、思った

「ぇと・・・・どちらさんなんでしょうか・・・?」

ここで十代目が目線をキョロキョロさせながら聞いてきた。挙動不審ですー
全然ボスの威厳とか感じられない人ですねー・・・
まぁ、ガキなんて皆そうでしょうけどー
いつもこんなことを言ったら真っ先にケチつけてくるヤツがいないのにはすこし調子が狂った

「ミー、は」

ミーは・・・何者になるんでしょうかーこの場合
未来から来ましたー。なーんて言ってもそこの犬が吠えて相手にしてもらえ無いでしょうし
まー、相手してもらおうなんて思ってませんけど
とりあえずこんなこと言ったら変人確定ですねー
今でも十分変、というか不審者。

あ。いいこと考えましたー。こんなときはベタに・・・・

「ミーは、何者なんでしょう?」

ピシッと空気にひびが入る音が聞こえた
お決まりのパターン。
家の前に倒れている人は記憶喪失でしたー!ってヤツですー
胡散臭そうだと疑っている嵐の守護者に、信じきっている雨の守護者と十代目
こんな馬鹿に10年後ミー達は従っているのかと考えるとため息が出る

「どうしよう・・・・」
ほっとくわけにもいかないし・・・うーん、と頭を抱えている
そりゃ困りますよねー。ミーなら迷わずほっときますけどー
あの、お人よしの十代目は・・・・

「あ、ミーなら大丈夫ですー。自分でなんとかしますからー・・・っしょと・・・・・・!!」

立ち上がろうとすればふにゃりと力が抜けて地面にしりもちをついた
は?
意味わかんないんですけどー。
こう思ったのはこっちに来てから何度目だろうか

「全然大丈夫じゃないじゃん!!」

さっきまでオロオロしていたのに・・・自分の意思をちゃんとはっきり言えるんじゃないですかー
ミーはすこしみくびっていたみたいですねー

「なら、うちで暮らせばいいじゃない♪」

突然声が聞こえて振り返れば家の玄関に女性が立っていた
ステキな笑顔を浮かべるあの人は一目で分かる。十代目の母親だと
だってお人よしな所や大きな目がそっくりじゃないですかー?

「そりゃいい考えだな。お前、沢田家の居候になれ」
「なっ!?ちょ、リボーン!!?それに母さんまでっ!!」
「そうですよリボーンさん!!こんな得体の知れないヤツを・・・っ」

あぁ、ミーの意見は無視なんですかー・・・
神様はそう簡単に自分に平穏を与えてはくれないのだ。きっと、一生
流されるまま振り回されるがままに、半強制的に居候となった
ミーは一体どうなるんでしょうねー?

(殺伐とした空気がここには無い)

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