With
□フランと爆弾男
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
先程会った女の人と一部例外には、沢田綱吉は城････だった建物の中にいるって聞きましたけど
城の、ドコですかー？
１階？２階？それともまだ上なんですかー？
ちゃんと聞けばよかったですー。もう一回戻って聞いてみましょうか･･･
でもあんまり会いたくないですしー
うーん･･････とりあえず探索したら出てくるはずですねー
ヴァリアーの新米幹部フランはボンゴレ１０代目である沢田綱吉を先輩たちと一緒に捜索中。
でも逃げ足が速い10代目はなかなか見つからない。
どこ行ったんですかーっ
ボロボロになった城。だった建物。
正直こんなところには人が居る気さえしない
「ハァ････」
盛大にため息をつく。ため息をつくと幸せが逃げるらしいけど、今なら逃げる幸福さえない気がする
なんせ自分自身この迷宮に迷い込んでしまったのだから。
「ハァァ･･････」
さっきより長くため息をついたそのとき
ガタンッ!!
物音。
誰かが居る･･･まさか沢田綱吉じゃないですよねー？
少しずつ。少しずつ近づいていく
ソッと壁から顔をのぞかせ音がしたところを気づかれないようにソッと覗く
あの容姿は････資料で見た嵐の守護者で、えーと･････
獄寺隼人、でしたっけー？
「誰だっ!!!」
いろいろ考えて名前が出た瞬間見つかってしまった
「あのー。ボンゴレ１０代目ってどこに居るかご存知ですかー？」
ひょこりと顔をだしたフランに獄寺はギョッとする。
なんだそのカエルは････と
「んなっ、カ、カエル!!?てめぇ何なんだ!?１０代目を探してるのはこっちだって一緒だ!!!!」
なるほど。守護者にも場所を教えていないのか
それならミーが分かるわけないですねー
「そーなんですかー。じゃ、ミーはこれで失礼しますー」
背中を向けたフランに獄寺はほえる
そして。
「ふざけんな!!!てめぇらのせいで１０代目は居なくなったんだ!!それにこの城もなっ!!」
すごい顔で追っかけてきたのでこれは逃げるしかない
「あぁ。確かにこれは酷いですよねー何もここまでって気がしないでもないですー」
ヤバイ。この人ヤバイですー････
ダッシュで逃げるフランにその後をダッシュで追いかける獄寺
やっぱり嵐の守護者とは相性最悪ですねー
嗚呼。本当ついてないなぁ
フランの呟きが爆音で掻き消された。
（堕王子といいウザイやつばっかですねー、嵐の守護者は）