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□【ボカロ】×Re!→悪ノ召使
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----------配役----------

*)王女=沢田綱吉
*)召使=超ツナ
*)黒幕=××
*)赤鎧=ヴァリアー


----------キリトリ----------

君は王女、僕は召使
君を守るそのためならば、俺は何だってやってやる

アイツの為の楽園。
それが今、自分の目の前で脆くも儚く崩れていっている
そんな様子を誰が想像できる?誰が想定できる?
身代わりになった、そこまではいい。
どうせ殺されてしまうなら、同じ殺されてしまうなら・・・
最後の最後まで足掻いて
ほんの少しの希望も捨てずに足掻いてやる

もしかしたら、また会えるかも・・・な

お前は俺で、俺はお前。
瓜二つで、そっくりで、左右対称、シンメトリー
今のお前は逃亡者。片割れの俺はお前の立ち位置。

襲い掛かってくる敵を覚悟の炎が宿る拳で殴り倒す
見渡す限りの赤。
視界を占める赤。
目に付くのは赤。
赤い鎧に身を包んだ兵士達、正直弱いやつらばかりだ
このままいけば、俺はもう一度会えるんじゃないか?
気を抜いた瞬間だった

「なっ!?」

前方から殺気を感じて振り返るが誰も居ない
そして戦闘体制になった背後から突然後頭部を硬い何かで殴られた
敵の罠にはまった事に始めて気づいた
辺りに霧が漂い始める
これじゃ何も見えない!!

「君にはここで捕まってもらわないと困るんです」
「誰だッ!?」

見えない視界で響く声
気分が悪くなる。ただでさえ殴られた頭が痛いのに

「クフフ、そのまま堕ちるところまで堕ちてもらいましょう」
「お前が、あいつを貶めたのか!?」
「皆まで言わないと分からないんですか?そうですよ!!僕が、この王宮をのっとるためにやったことです」

サァッと藍色の粒子が飛び散る
そして視界に現れた人物に驚愕した

「お前は、六道骸・・・!?」
「クフフ、クハハハハ!!」

目の前で笑い続けるパイナッポーに苛立ちが積もる
こんなに人を憎いと思ったことは、なかった

「くそぉぉおおおお!!!!」

殴りかかろうとした瞬間に一面の霧がはれる

「しししっ、王女はっけーん♪」
「う゛ぉおい。手間かけさせんじゃねぇぞ!!!クソガキがぁ」

今までのは、全て幻覚で
気づかないうちに敵のほうにおびき出されていた!?

「ごめん、行けそうに・・・なくなった」

(どうして俺は気づかなかったんだ・・・)
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