ヴァンガード夢

□ヴァンガードファイト同好会?
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「アイチ…?」

「女番長?」

「こんな小さな子にあんたは…」

「「小さな子じゃないです!」」

「もう中学生なんだから…」


…そういう問題か?

それからナオキはミサキの鉄拳を受けもがいていた。

グーでいったぞ。痛そー。



『君大丈夫?』

「あ……あ!!!」

『ごめんねうちの部員が…怪我とかなかった?』


俺は髪の長い方の女の子に近づいて手を伸ばした。


「だ、大丈夫です!!」

「マイちゃんどうしよう!本物のユウトだよ!」

「エミちゃん…手、手握っちゃったよ!!」

『あはは…落ち着いて…ね?』

「「はい!!」」



「いってー…話は最後まで聞けよ番長!!俺はただ指導してほしかっただけだぜ!」

「はぁ?紛らわしいのが悪い」

「はい!つーことで改めてお願いする。俺にファイトを教えてくれ!」


ナオキはそう言って中等部の女の子たちに頭を下げた。


「教えるなんてできません。でもファイトの相手ならいつでも…」

「かまわねぇ!宜しくお願いするぜ!」

「こちらこそ」


『ナオキ、ちょっとこっちおいで』

「?なんだよ」


ビシッ

ナオキのおでこに思いっきりデコピンをする。


「いって!なんだよ先輩!!」

『熱くなって周りが見えなくなるのは君の悪い癖だよ。それに女の子を怖がらせちゃだめでしょ?』

「ぐ…すいませんでした。」

『うん。今度から気を付けなよ。』


ぽんっと肩を軽く叩けばうっすと言って顔を上げたナオキ

ホント素直な子だな。
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