ヴァンガード夢
□突然の転校?!
3ページ/3ページ
『遅れて申し訳ありませんでした。今日からお世話になる涼風ユウトです。』
現場仕込みの一礼をすると一人の男性が近づいてくる。
「いやー遅いから心配したよ。ボクが今日から君の担任だ。よろしくね。」
『はい、宜しくお願いします。それで先生…』
「どうした?」
『僕、恥ずかしながら少し迷ってしまってこの学校の生徒にここまで案内してもらったんです。
それで彼は授業に遅れてしまったんですが…僕のせいなので彼を叱らないでくださいませんか?』
「彼?」
『今廊下で待ってもらっています。』
「廊下…あぁ石田か。今回のことは大目に見てやるから教室に戻れ」
「あぁわかったぜ!じゃぁな…えっと…」
『涼風ユウト。よろしく』
「俺は石田ナオキ!またな涼風!」
石田ナオキ…面白い奴発見。
「涼風君。ボクらも行こうか。」
『はい。それで僕のクラスは?』
「2−A組だよ。あぁそれで涼風君。」
『なんでしょうか?』
「いや。申し訳ないんだが後でサインをもらえないかな?娘が君の大ファンでね!」
センコウが生徒に媚びてんじゃねーよ…
『もちろん。構いませんよ』
「いや〜すまないね」
『いえ…それより早く行きましょう先生』
いつものように微笑めば機嫌をよくしたのか
鼻歌を歌いながら廊下を進んでいった。
ハハ・・・なんかちょろいって感じ…
まぁどこ行っても同じ反応だしな。
それにしてもさっきの石田ってやつ。
面白い奴だったな。
放課後、また会いに行ってみるか。
さーって楽しい学園生活の幕開けと行きますか。