廻る魂達の重奏曲

□☆設定 the tempest
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わたしからね?わたしは高校1年生のアーリア。趣味と特技はダジャレ。世界一の洒落師になる事が夢よ。カイウス達と一緒にネビリム理事長の学校へ編入させてもらったのだけれど、今まではひとつの場所に住んだ事がないから居場所を与えてもらえて嬉しいわ。理事長にももちろん、でもジェイド先輩にはとても感謝しているの。さ、次はよろしくね。


特……技…?いや、まあいいか。俺は高校1年のティルキスだ。アーリアやカイウス達とは一緒に孤児院にいた時からの付き合いだ。ま、俺達はみんな親に捨てられたって境遇が一緒だったからな。昔から変な能力を使えた俺達はそれを目にした見世物としか見ない人間に追われてたし。…いや紹介どころか、暗くなっちまったな。じゃあ次に代わるぞ。


次はオレだな!オレはカイウス。学校なんてあっちこっち転々としてたから自分の学年もわからなくなりそうだよ。えっと………うん、中学3年だな!得意な事は走る事!これでもどこに行ってもオレより速いやつは見た事ないぜ。苦手な事は、やっぱ勉強かな。べ、別に嫌いなんじゃなくて苦手なだけだぞ?できない事はない筈…だし…。まあ、いいや、口煩いのに代わるよ。


こら、カイウス!口煩いって何よ!大体、カイウスが―…、あ、ごめんなさい。あたしったら…。あたしはルビア!カイウスよりひとつ下っていうのが腹立つけど中学2年生よ。下っていってもお兄様とお姉様を除いたらあたしがお姉さんみたいなものなんだから。孤児院にいた頃なんか、泣き虫ですぐに泣いてばかり…、いけない!余計な事ばっかり喋りすぎちゃった。代わるわね。


……ルビアのお喋りにも困ったものだよ。ああ、ボクはルキウス。ルビアと同じ、中学2年だ。カイウス兄さんの弟で孤児院の中で、唯一の血の繋がった兄弟なんだ。端から見たら性格も真逆でボクが兄だと間違われるけれどね。特技は…転移かな。座標さえ合わせられればある程度の距離を飛べるんだ。いつかあの人を驚かせられれば…。これは内緒だよ。それじゃあボクはこれで。


生徒の中でわたしが最後よね。わたしはルビアとルキウスと一緒。中学2年のロミー。ちょっと過去ではいざこざがあったけど、今はみんなと仲良くしているの。そんなふうにわかり合えるようにしてくれたのはジェイド先輩なのよね。でも!それとこれとは別。ルキウスよりも絶対先にわたしが転移術で先輩の後ろをとるんだから!次は、わたし達を育ててくれた『お父さん』ね!


もう私か…。私はフォレスト。辺境の地で孤児院を開いていた。けれど我々の異端な能力を金稼ぎに使おうとしていた人間に追われ、土地を去る事にした。彼、ジェイドとネビリム殿のおかげで漸く落ち着ける場所へ辿り着く事ができたな。私も学校の職員として働かせてもらえるようになり、家まで与えられた。この恩は返していかねば。

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