新帝国建立祭
□聖夜の誓い 前編
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「なに?本当か」
皇帝の私室にあがる声。驚きのそれにルークは気不味そうに頷いた。
〜聖夜の誓い〜
第三師団執務室。
「成程…」
「どう思う?ジェイド」
いつもの事ながら昼の休憩と託つけて来客用のソファーで寛ぐピオニーは、珍しく執務机の前の椅子ではなく自分の向かいの一人掛けのソファーに腰を下ろして腕を組むジェイドへ恐る恐る尋ねた。ジェイドは思案の為に閉じていた目を開くと正面のピオニーをじ、と見た。
「しかしそれを何故私に聞くのです」
「それは……」